マインドフルネスの歴史

グーグル社やフェイスブック社を始めとする米国の有名企業が従業員のストレス低減や精神的充足など、福利厚生の一環として取り入れたことから、ここ数年、日本でもマインドフルネスが注目されています。

その源流が日本の禅、やアジアの仏教にあるというのは、今や多くの人が知る話だと思います。

とはいえ、東洋の宗教の伝統であったマインドフルネスがなぜ西洋資本主義のトップを走る超一流企業に受け入れられ、世界中に広まることになったのでしょうか。

今日、世界中で利己主義、物質主義が幅を利かせ、精神性を高めるという人間の本来の義務が忘れ去られた結果、地球上の多くの生命に迷惑をかけ、自分たち自身の身も危うくしています。

マインドフルネスが西洋社会で受け入れられた歴史について考えてみることは、人類が正しい道に戻るうえでの大きなヒントを得られるかもしれません。

マインドフルネスの原点

マインドフルネスの原点

「今この瞬間の体験に心を集中させ、評価・判断をしないでありのままを観察すること」と定義されるマインドフルネスは、当然ながら昨日今日始まったものではありません。

むしろ、このように定義される心の状態は、仏教に限らず世界中の宗教が瞑想の実践などをとおして伝えているものです。

人間の心の成り立ち、ひいては、この世界や宇宙の成り立ちにも関係する自然の法則、決まり事のようなものかもしれません。

つまり、重力や慣性など物理的な作用や働きと同じように、誰にとっても同じように捉えることができるもの、客観的に科学できるようなものだということです。

とはいえ、視覚、聴覚に代表される五感が通常の状態にある場合には、その境地を認識、把握することはできません。

それは意識という微細な領域での現象であり、現代の科学のレベルではその状態を正確に観測することは困難で、たとえば脳波や脳神経の活動で間接的に捉えられるにすぎません。

また、A地点からB地点に行くためには、徹底的に今いるA地点にいとどまり続けることが必要といった逆説的な性質を帯びていて、なおかつ、継続的な取り組みが要求されることが、実践面での習得をむずかしくしています。

このような事情から、また、マインドフルネスという心の状態は、精神性の高みを意味する悟りへの架け橋、ないし、そのものでもあり、むずかしさや希少性と相まって、神秘的、宗教的、ともすれば、非科学的とされてきたと思われます。

そうした中にあって、仏教が2500年の伝統のなかで伝えてきたマインドフルネス(気づき)という状態、および、その実践法としての瞑想に関する思想の体系は、非常に客観的かつ詳細なものであり、他と一線を画するものでした。

西洋人の科学者の目で科学的、論理的に捉えたとしても、十分納得がいくものであったということでしょう。

マインドフルネスとジョン・カバットジンという人

マインドフルネスを西洋科学の分野に統合させた第一人者として、マサチューセッツ大学医学大学院教授であるジョン・カバットジンという人の名前が上がります。

カバットジンは、専門である医療の分野において、1970年代に医学的治療が困難な慢性疼痛の対処法としてマインドフルネスストレス低減法(MBSR)を開発します。

それ以来、乾癬や高血圧などの心身症的疾病に適用したり、過食などの食行動の問題や、不安、パニック障害など心理的な問題も扱い、検証をすすめます。

その後、認知療法の分野で著名な医師たちがこのプログラムを取り入れてうつの再発防止に効果があることを検証し、心理療法の分野で爆発的に知られるようになったということです。

カバットジンは、まだ学生だった1960年代初期に、日本の仏教学者鈴木大拙から禅を教わったと言います。

その後、「鈴木俊隆著『禅マインド ビギナーズ・マインド』に出会い、本格的に瞑想の精神を探求する道に足を踏み入れることになった」と、自身の著書「マインドフルネスストレス低減法」の日本の読者に向けた前書きの中で述べています。

余談ですが、『禅マインド ビギナーズ・マインド』は、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズが青春時代にむさぼり読み、深い影響を受けた本としても知られており、マインドフルネスを含め、米国における禅への関心を生み出した源流とも言われています。

話を戻して、カバットジンは、曹洞宗の開祖道元禅師の思想にも大きな影響を受けたと語っています。

道元の言葉を理解しようと努め、その言葉が日本だけでなく西洋にも通じる、深い教えがこめられていると確信したそうです。

ジョン・カバットジンは、自分自身が禅をはじめとする仏教瞑想に勤しみ、それが一宗教の枠を超えて仏教徒以外の人が普通の生活に広く応用できる普遍性を備えているというブッダの主張に共感し、誰にでも実践可能なプログラムとしてマインドフルネス瞑想法を打ち立てました。

その結果、彼自身が言っているとおり、「今では、たくさんの西洋人が積極的に瞑想を行い、それを学校や会社などといったさまざまな社会生活に応用」する状況が実現しました。

それはカバットジンが、単なる簡略化や表層的な理解にとどまらず、マインドフルネスの深淵に触れることで、その叡智と深いレベルからの静かな情熱をもって、普及に努めたことと深く関係しているでしょう。

そのようなベースの上で、以下のような要因が有効に働いたことがマインドフルネスの一般化をもたらしたように思うのです。

マインドフルネスの一般化が起きた背景

マインドフルネスの一般化が起きた背景

前章で述べたように、マインドフルネスの一般化が起きた背景に、ジョン・カバットジンをはじめプログラムの開発や普及に携わった人たちの深い理解や精神的高みがあったことは間違いないでしょう。

一方で、現実的な背景、理由というものも存在しているようです。本章ではそれについてみてみます。

誰でもできるシンプルなものであること

マインドフルネスがいかに有用であったとしても、それがたいへんな苦労を伴う習得するのがむずかしいものだったとしたら、どうだったでしょう。

おそらくここまで一般化することはむずかしかったように思います。

瞑想の本質について、「何もしないこと」と言われたりしますが、代表的な瞑想の一つである呼吸瞑想についてみても、やっていることは「呼吸に意識を向け続ける」、ただそれだけです。

瞑想している人を外から見れば、ただ目を閉じて座っているだけ。まさに「何もしない」状態であるでしょう。

なお、呼吸瞑想はシンプルで初心者にも勧められるものですが、同時に奥深くもあります。

ブッダ直伝の「アーナーパーナサティ・スートラ」は呼吸の観察を16のステップで行う手引き書で、最終的には目的地は涅槃、つまり、悟りまで到達することができるです。

シンプルでありながら、同時に底知れない奥深さを持つものであるということなのです。

効果が早く現れること

マインドフルネスが一般化した2番目の理由として、効果が早く現れるということがあります。

瞑想修行のイメージは、何年も山にこもって坐禅を組んでといったものかもしれません。

たしかに、本格的な修行者が悟りを目指すとなるとそういった取り組みが必要かもしれません。

しかし、最初の効果を実感するのにそれほど長くはかかりません。

どのぐらいだと思いますか?

半年、3ヶ月、1ヶ月??

いえいえ、もっと短いです。現代人はそんなには待てませんよ。

2週間、1週間??まさか、1日とか。

いえ、まだまだ。

驚くべきことに、わずか15分です。

2014年の研究報告で、15分のマインドフルネス瞑想で意思決定にプラスの効果が出たそうです。

(「JOY ON DEMAND たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス」チャディー・メン・タン著より)

同書には、ほかにも被験者の学生が、1日10分のマンドフルネス瞑想を2週間、合計140分行ったところ、アメリカの大学院進学適性試験の成績が目に見えて上がったという事例があります。

さらに、瞑想を続けると、50時間から100時間で人生が変わり始めるという大きな効果が得られると述べられています。

人生が変わるほどの効果があるなら、それぐらいの時間投資は惜しくないと多くの人は思うのではないでしょうか。

科学的検証が行われたこと

マインドフルネス瞑想が一般化した理由その3です。

瞑想自体がシンプルすぎるぐらいシンプルなことは実践するには好都合ですが、知らない人から見ると、それで効果があるとはにわかには信じられませんね。

「座ってるだけで人生がよくなるなら苦労はない」と。

ここで出番となる科学が力を発揮します。

マインドフルネスの効果については、数十年にわたる科学的な研究によって、様々なことが実証されてきています。効果を端的にまとめると、次のようになります。

  • 慢性疼痛をはじめ、喘息、糖尿病などの身体的な病状を改善する
  • 不安、不眠、恐怖症や摂食障害など、精神的に困難な状況を改善する
  • 学習や記憶、感情コントロールに関する脳の領域が活性化される
  • 思いやりや共感といった心理的な機能が向上する
  • 交感神経系を落ち着かせ、副交感神経系を活性化させる
  • 免疫システムの働きが向上する

つまり、ストレス軽減、生産性・創造性の向上、健康増進などで実際の生活に役に立つことが証明されているのです。

さらに、主観的な感覚である「幸せ」についてさえ、脳波によってその人が感じている幸せレベルが測定できるのだそうです。

前出の「JOY ON DEMAND」には、マスメディアが「世界一幸せな人」という称号をつけたマチウ・リカールというフランス人の話があります。

彼は修行僧として40年で4万時間の瞑想を行い、fMRI(機能的磁気瞑想画像法)や脳波計で瞑想状態にある自分の脳を調べさせ、その結果、「至福」とされるレベルをはるかに超える数値を記録したということでした。

このような科学的手法で裏付けがあることは、科学を信奉し合理的に判断する多くの西洋人にとって、マインドフルネス瞑想を試してみる大きな理由になったと考えられます。

宗教性の排除

マインドフルネスが西洋社会において一般化した最後の理由、それはマインドフルネスから仏教という宗教性を排除したことです。

マインドフルネスの教えには、仏教には不可欠である悟り、涅槃、師匠、経典、僧侶といったものは登場しません。

宗教色を排除し、前項で述べたような心身に好ましい効果を与える手法、いわば、ツールという位置付けです。

それによって、多くがキリスト教徒である西洋人がマインドフルネス瞑想をすることへの抵抗を大幅に軽減することができたと考えられます。

伝統的な仏教者のなかには、マインドフルネスの目的として、ストレスの軽減や生産性の向上といった、俗世間の利益追及が前面に打ち出されていることに眉をひそめる向きもあるようです。

実は、私自身、以前はマインドフルネスを、仏教瞑想の表面的な上澄みをすくっただけの薄っぺらなものかと勘違いしていました。

しかし、マインドフルネスについて書かれた書籍を読み進むにしたがって、そうした誤解は解けていきました。

というのも、本格的に書かれたマインドフルネス瞑想についての解説書に書かれていたは、俗世間の表面的な成功などではなく、他人に対して思いやりを持ち、人として高まっていくという、人間として普遍的に目指すべき生き方についての指南であったからです。

ジョン・カバットジンが禅の教えを学んでいたことは上述のとおりです。また、後で述べるグーグル社のマインドフルネスプログラムを開発したチャディー・メン・タンも、仏教哲学を学び、仏教僧の師に教えを請い瞑想を実践して精神性を高める道を歩んでいます。

心を養い、人格を高めるというように方向性さえ違っていなければ、当初の段階で悟りというゴールを見据えるか否かは、ある意味どうでもいいことと言えるでしょう。

なぜなら、ゴールがどうあれ、マインドフルネスとは、今この瞬間の気づきに100%存在することであり、未来にある悟りに意識がそれているようではそれこそ修行の成果はおぼつかないからです。

グーグル社に取り入れられたマインドフルネス

グーグル社に取り入れられたマインドフルネス

米国で広がったマインドフルネスとして、グーグル社で取り入れられていることがよく知られていますので、その実際の状況、広がった経緯などについてみてみましょう。

グーグル社のマインドフルネス環境

グーグル社では、社員が自己啓発を行えるよう多くのプログラムが用意されていますが、そのなかにマインドフルネスや瞑想のクラスがたくさんあるそうです。

シリコンバレーのグーグル本社には瞑想するためのスペースが31カ所もあって、社員は「ヘッドスペース」というスマートフォンのアプリを使って、日常的にも、瞑想に取り組んでいるとのこと。

それは仕事の場面にも及んでいて、日々の会議の冒頭に簡単に実践できる、短い瞑想プログラムもあって、スタートボタンを押せば一分間のガイド瞑想が始まり、自分に意識を向けるための時間になる、といったものだそうです。

また、一定期間仕事を離れるリトリートプログラムも会社が用意しているんだそうです。

至れり尽くせりの仕事環境ですね。私は、これを知って、会社員時代、瞑想場所を求めて社内をうろうろして探していたことを思い出しましたよ。本当にうらやましい限りです。

グーグル社独自のプログラム サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)

なかでも特筆すべきは、2007年に立ち上がったグーグル社独自のマインドネスプログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」です。

このプログラムの開始によりグーグル社ではマインドフルネスを学ぶ人が飛躍的に増え、2015年の時点で5,000人以上の社員がマインドフルネスのトレーニングを受けるまでに至ったとのことです。

その数は世界のグーグル社員50,000人の十分の一、つまりグーグルでは十人に一人が瞑想を実践している、という規模に相当します。

その経緯が興味深くて、グーグル社では最初、MBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)そのものを瞑想プラクティスとして導入します。

けれど、「ストレスがあるのは忙しい証拠で名誉なことだ」という会社の風土から、「ストレス低減法」であるMBSRは、社員にとってはあまり魅力的には映らなかったようです。

その後、瞑想の目的を「EQ(感情的知性)の向上」に変えて「SIY」を開発したことで、参加者が急増、グーグルで瞑想が広がることとなったのだそうです。

たどり着くのは同じところであっても、切り口や見せ方など伝え方を変えることで対象者へのアピールの度合いが異なるのは、通常のビジネスと同じです。

内容がいいから、目的が崇高だから伝わるはずではなく、相手のニーズに合った提示の仕方というのはやはり大切だと思います。

SIYの内容とは

グーグル社のマインドフルネスプログラムであるSIYの内容について、もう少し見てみましょう。

SIYはグーグル社で始まりましたが、今やオープン化されていて、外部の人も受けられる講座が日本でも開かれています。

また、「サーチ・インサイド・ユアセルフー仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」という開発者の一人チャディー・メン・タンが書いた本も出ていて、プログラムの内容を詳しく知ることができます。

これを読むと、SIYというプログラムがただ企業社会で成功するためだけなどという薄っぺらなものでなく、人間として本質的に高まり、なおかつ、今の社会でどのように自分という存在を生かしていけばいいかについてとてもよく理解できます。

なにしろ、チャディー・メン・タンがマインドフルネス迷走の普及を通じて目指したいことは世界平和であると、彼自身が本の中ではっきりと述べているほどですから。

具体的なマインドフルネスのやり方も親切に書いてあるので、これを読んで自分でやってみることも可能であり、オススメです。

SIYの構成ですが、まず、自分という個人の幸せを目指します。

マインドフルネスの気づきを通じて、自己認識を深めつつ、ネガティブ感情に対処したり、よりよく自分をマネジメントしたりすることを通じて、自己受容、自己肯定を育みます。

そして、自分の価値観や崇高な人生の目的と一貫性の取れた形でモチベーションを高める方法を探ります。

次に、他人とのコミュニケーション力の向上を目指すことで共感力を高め、リーダーシップを磨いていくのです。

このようにして、SIYは人が社会で成功する上で欠かせない能力を高め、人が協調してよりよい社会を作る力を育むことを目指しています

SIYの導入の結果、グーグル社では以下のような成果が表れているそうです。たしかにこんな人が増えれば、世界はより住みやすい場所になっていきますよね!

グーグルではマインドフルネスによって、働き方と生き方の革命が起き始めています。(中略)マインドフルネスを実践すると、優しい心が培われ、周囲の人たちと温かい心で結び合い、共感し合うことができます。その想いは自分から周りへと伝わっていきます。わたしたち一人一人の変化によって、この世界は、穏やかでクリエイティビティにあふれたものになっていくことでしょう。

「グーグルのマインドフルネス革命: グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス」

マインドフルネスの今後を予測

マインドフルネスの今後を予測

世界のマインドフルネスをめぐる動きとして、以下のようなものがあります。

米国ではマインドフルネスを導入している有名企業として、グーグル社の他、インテルやツイッター、ナイキ、ドイツバンク、ゼネラルミルズ、フォードモーターカンパニー、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどが挙げられます。

米国にはもともと「社員のパフォーマンス向上に効果があるものならなんでも積極的に取り入れよう」とする文化があるとのことです。

世界の経済人が集うダボス会議が毎年スイスで開催されていますが、この会議でも、 2012年からマインドフルネスが取り上げられるようになりました。

民間だけでなく、海外では公的機関における導入も盛んです。米国では、米海軍、米国森林局などの政府機関でも、マインドフルネスが導入されるようになっています。

イギリスでは国会でマインドフルネスが導入されていて、政治家が重要な投票の前に、精神を落ち着けるのに役立っているそうです。

きちんと合理的な判断ができる人々にとって、よりよく人生を生きたいというニーズに合致し、科学的に有益さが明らかで、宗教的な障害もないとなれば必然の結果なのかもしれません。

今後ますますマインドフルネスに対する社会的な必要性は高まると考えられます。

多くの人の身勝手な意識、目先の欲を追い求める低次の意識が、人間社会はもとより自然界にも深刻なダメージを与え、世界はますます生きていくのが大変になっていくからです。

そうしたなか、自己認識や自己制御の能力を高め、思いやりを育てるマインドフルネスは、世界をよりよくしていく切り札とさえいえるかもしれません。

であれば、より広まっていくと考えるのが自然ですが、残念ながらそうなるかどうかは人間次第ということでしょう。

苦しさを感じることは、人が我に返って生き方を見直す上で有効ですが、押しつぶされて錯乱してしまっては、苦しみを救いに変える可能性は大きく低下します。

人類全体が今その瀬戸際にいるのかもしれません。

 

日本については、西洋社会のような合理性が乏しい分、マインドフルネスが一般化するハードルは高いかもしれません。

一方で、日本は人が精神性を高める道場のような場所で、守られた土地であるという他にはない恩寵もあります。

日本人のDNAの中に受け継がれてきた自然の法則にしたがって生きる感覚を取り戻せるかどうかが、ポイントかもしれません。

そして、それは世界と人類のいく末さえ大きく左右するのだと思います。

まとめ

マインドフルネスの歴史を振り返ると、長年受け継がれた東洋の精神性が、世界を席巻した西洋の物質主義中心への修正、治癒として働いているあり様とみることができるかもしれません。

東洋思想の中でも宗教という枠組みの中で伝えられたそれは、西洋社会においての一般化の過程で、宗教を超越した人類普遍の真理として輝き出そうとしているとも考えられます。

世界と人類の行く末は、退っ引きならないところまできた感はありますが、だからこそ、大きな転換を成し遂げるチャンスとも言えます。

マインドフルネスの歴史から、人類の意識を高みへ導く逆回転を発生させるエッセンスを学び取っていただけたら幸いです。

以上

(参考文献)
ジョン・カバットジン「マインドフルネスストレス低減法」
チャディー・メン・タン「JOY ON DEMAND たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス」「サーチ・インサイド・ユアセルフー仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」
サンガ編集部「グーグルのマインドフルネス革命:グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス」
鈴木俊孝「禅マインド ビギナーズ・マインド」

この記事を書いた人

祇場駿矢

祇場駿矢

京都市出身。
京都大学法学部卒業。
大学卒業後、現在のメガバンクに入社、26年間勤務。

ビジネスの現場で産業調査や大企業の事業再生、富裕層取引等を担当、多くの企業経営者、富裕層顧客と接する中で、世の中の流れ、リーダーシップ、お金の本質等について考察を深める。

少年期より「人はなんのために生きるのか」「人はどこから来てどこへ行くのか」を自らに問いかけてきた。バブル世代でいったんは世の中の価値観に染まるが、会社オンリーの人生に生きる意味を見失って挫折を味わう。

魂が震える生き方を追求する中で一悟術に出会い、自身や周りの体験から、自己成長の最高のツールという確信に至り、独立起業を果たし、誰もが物心共に幸せになれる方法として「悟りを目指す生き方」を伝えている。

豊富な社会経験、懐の深さから、経営者、投資家、コンサルタント、カウンセラー、コーチ、医師、作家、セミナー講師、会社員、主婦など、多くのクライアントから支持されている。

著書「先行きの不安から自由になる『お金と心の法則』」(フォレスト出版)

HP:https://fillz.biz